第7話

潜入!闇の館(前編)

源「この日、ヤツは演説で不在だ。
  ここを狙うぞ。現地集合だ」

・・・当日

俺は誰よりも早く着いて暇するタイプだ
って先客がいる!

永磨「もしかして、技士の人かい?」
グランツ「そそ、そうです。
     グランツと言います。
     あなたは、鍵士永磨さん?」
永磨「永磨だ。よろしく。真面目だな。
   俺より早く来るか」

  「俺たちが人間だ。証明しよう」
グランツ「え?僕の抱えてること。
     源さんにすら言ってないのに」

あ、やべ。つい

グランツ「でも、嬉しいです。
     こうして来てくれて。
     あなたは信じられそうです」

源「早いな。あとは水凪か」
水凪「もういますよ」
・・・シュッ
水凪「グランツさんはじめまして。
   忍者水凪です」
グランツ「よ、よろしくお願いします!」

源「よし。作戦開始だ。
  俺とグランツの準備ができたら
  華恵をそっちに飛ばす。
  それまで待機だ」

 「脱出用の爆弾と無線機だ。
  無線はお前たちが侵入したら、
  何かしらアナウンスする。
  なかったら俺が死んだと思って中止だ」

・・・
水凪「私はちょっと下見してきますね。
   作戦ルートやその他外回りをぐるりと」

・・・
俺はこういう時暇するタイプだ
おっさんめ。
俺は後から合流で良かったんじゃね?

こんなこともあろうかと、
おっさんの情報集を1冊借りてきた
                  7-1

いろどり茶屋の記載がある
麗蘭と芋三は恋人だ。麗蘭は実はMだ

おいおい!嘘だろ!芋っち!
って麗蘭M!?
ってことは芋っちがムチ持って?w
てか、おっさん。どうやって調べたの?

永磨は悠里のことが好きだ
おいこら!

・・・
水凪「戻りました。軽く登ってみましたが、
   西棟3Fの窓は予定通り開いてます」

ブーン

永磨「華恵が来たぞ!よし!行こう」

水凪「まずは私が登りますね。
   続いて来てください」

ピョンピョンピョンッ

壁キック!?驚愕なんだが・・・

水凪「はいどーぞ!」
永磨「やれってかw」
水凪「あはは。冗談ですよ。
   ロープを下ろします。
   必要あれば足場も作ります」
華恵「周りオッケーだよ。のぼって〜」

忍者水凪とワクワク潜入アトラクション?
潜入してるのにこの安心感は凄い

おっさんからの通信がない。まさか!?

永磨「おい!おっさん!
   応答しろ!死ぬんじゃねぇ!」
水凪「永磨さん。
   このボタン押してみましょうかw」
源「・・・手に殺すな。永磨。
  スピーカーの電源くらい入れとけ」
永磨「さーせん」
華恵「だっさ」

永磨「西棟鍵到着だ」
グランツ「東棟鍵着いてます。
     時間かかるので解錠始めてます」
華恵「水凪ちゃんはこっちよ」
水凪「おっけい」
永磨「俺も解錠始めるぜ」     7-2

ふむ。数え間違えと計算ミスだけ注意だな
楽勝
最後はまぁあれか

水凪「スタンバイオッケーです」
永磨「西棟鍵はいつでもいける」
グランツ「永磨さん早い!東棟はまだです」
源「水凪、そのうちに説明だ。
  警備が厳重と言ったのは、
  このエリアは赤外線だらけだ」

 「さらに赤外線のないフロアの上部には
  監視ロボがうろついている。
  あの飛んでるやつがそうだ」

 「同時解錠すると赤外線が消えて扉が開く」
 
 「監視ロボは弱点があって、
  プログラム通りのコースしか行けない。
  俺はその動きと死角を把握している」

 「解錠したら、GO!の合図で
  水凪スタートだ。華恵は見張り」

 「その倉庫から左に出て
  2つ目の分岐点を右
  あとはまっすぐだ」

水凪「オッケー」

グランツ「いけます!お待たせしました」
源「よし。次にあの監視ロボが
  倉庫を通り過ぎたら行くぞ。
  水凪、永磨、グランツ。いいか!?」

オッケー

源「よし。解錠!」
永磨「69字(ろくじ)」
グランツ「水凪さん!」

源「水凪、SHOWTIMEだ!GO!」

スタタタタタ
スタタタタタ
ギューン

華恵「速〜〜い!!」
永磨「行ったか!?」
源「水凪、完璧だ!」

水凪「えへへ〜」

2023/9/12