源「華恵は見張りを頼む。
水凪が証拠を掴んだら中に入って撮影だ」
「グランツと永磨は退避ルートを探せ。
鍵に近付く存在はすぐに連絡だ」
「水凪はどうだ?」
水凪「お馬さんの人形と、女の人の人形と。
何に使うんでしょうかね?」
源「それはヤツの趣味だ。触るなよ」
水凪「印刷機でしょうか?
同じ物が数台あります」
「他に水槽、植物の鉢、書籍に薬品棚」
源「その辺は多分黒かグレーのお宝だ。
華恵を向かわす」
華恵「どれも証拠には欠けるわね」
水凪「鍵付きの箱があります」
源「怪しいな。警戒部屋の中の鍵箱。
持ち出しは無理か?」
水凪「無理ですね」
万事休すか?
・・・やるしかないか
永磨「おっさん。試したいことがある。
華恵を俺のところに飛ばしてくれ」
源「何をする気だ?」
永磨「今から水凪に鍵開けをしてもらう」
水凪「私鍵開けできません」
永磨「水凪はこれから頭に浮かぶことを
俺に伝えてくれ。鍵は俺が開ける」
源「頭に浮かぶ?どういうことだ?」
永磨「種明かしだ。俺は魔力を宿した鍵士だ。
魔力で謎解きをして解錠している」
「俺の魔力を目一杯込めた鍵を
華恵経由で水凪に渡す。
遠隔解錠する。やったことないが、
現場に行けない以上こうするしかない」
源「わかった!華恵、頼む!」
ありったけの魔力を込めるぜ
グググッ・・・まだまだ
グググッ・・・限界だ 8-1
華恵「おい変態!来たぞ。
それを運べばいいんだな」
永磨「あぁ。頼む・・・」
水凪「永磨さん!大丈夫!?」
永磨「しばらくしたら、復活すると思う・・・」
華恵「ちゃんと慰謝料払えよ!」
ブー〜ん・・・
華恵「おも〜い」
グランツ「華恵ちゃん!がんば!」
華恵「はぁい!ご主人様!」
水凪「鍵届きました!華恵ちゃん、
お疲れ様。どうしたらいいですか?」
永磨「鍵を握って念じてくれ。
多分、頭に問題が浮かぶ」
水凪「できた!お伝えします」
水凪「46とタバコ吸ってるリーゼントの49が
対戦してます!」
はいぃ?? 8-2
夜露死苦〜とか言ってる場合じゃなく
俺史上初めて
永磨「わからん!考える。
おっさんたちも考えてくれ」
49がタバコを吸ってリーゼント。
さらに対戦?暗号か?
永磨「水凪!タバコは横向きの
二本線じゃないか?」
水凪「そうです!」
永磨「おっさん達!これ多分数式で、
タバコは=だ!」
源「とすると、もしや対戦は・・・。
水凪!46と49の対戦って、
真ん中のやつは
横線かバツかどっちだ!?」
水凪「横線です!」
永磨「おっさんナイス!対戦は引くだ。
46-リーゼント49=だが、
リーゼントがわからん」
グランツ「大変です!東棟鍵誰か来ます!」
源「何っ!?プライベートルームに
誰か来るのか?まさか!?」
源「今ニュースを聞いた。
比蘭の野郎が腹痛で
演説を中止して帰った。
マズイぞ!やつが来る!
華恵!様子見行けるか?」
華恵「比蘭よ!館の前まで来てる!」
マズイな。ここも時間の問題。なら・・・
永磨「おっさん達!
ギリギリまで粘るだろ!?
引き続き回答を頼む。
俺は数分通信圏を出る!」
源「永磨!・・・あのバカ。グランツ!
退避ルートにいつでも行けるように
準備だ!」
退避ルート・・・ルート・・・なるほど!
8-3
華恵「もう限界よ!みんな逃げてぇ!」
源「くそ、あと一歩なのに!」
ドカン!
比蘭「何事だ!?」
ガイブカラコウゲキヲウケタモヨウ
タダチニゲイゲキタイセイニハイル
源「永磨の爆弾だ!続けるぞ!」
グランツ「水凪さん!リーゼントは
右を向いていませんか?」
水凪「はい!」
源「そうか!リーゼントは√(ルート)だ!
46-√49=が問題で、答えは39だ!」
水凪「さんじゅう・・・」
永磨「待て!引っかけだ!
39をゴロ合わせしてくれ!」
水凪「私答えわかりました。
みんなで言いたいです」
永磨「だそうだ。いけるか!?せーの!」
サンキュー
・・・ガチャッ
水凪「これは・・・」
しくったな。
魔力を使いすぎた
動けん
追手が来てる。
ここまでか・・・
天使?まだ死んでねーけどもう迎えに来たか?
あれは
凧?
水凪「永磨さーん!諦めないで!跳んで!」
永磨「サンキュー!」
完