第12話

いざ、異世界へ

異世界の扉が開いた!?

永磨「グランツ!なんだかわからんが、
   飛び込め!多分、帰れる!」

くっ!魔力が・・・

グランツ「わ、わかりました。
     しかしちょっと怖くて」
永磨「ためらうな!
   次に開けれるかわからん!」
グランツ「は、はい!
     皆さん、お世話になりました!」

ブオーーーン!!

よし、グランツ
いつかきっとまた会える
比蘭を追ってくれ・・・

・・・
水凪「永磨さん!大丈夫!?肩貸しますね」
永磨「あぁ・・・すまん」

そして源が帰還した

源「まさか、そんなことが!?異世界か」
永磨「もうしばらくしたら俺はもう1度
   有出羅寺院に行く。いろいろ試したい」
源「こっちも、魔鍵士の核心に迫ってきたぜ。
  あと水凪が帰る最善パターンも」
源「まず永磨からだ。
  見ろ。多分お前の爺さんの文献だ」

マジだ。これは開かずの間にあった
文献の続きじゃないか?

源「永磨、湯を入れろ」

・・・今日の気分は
異世界トリップレボリューション
                 12-1

魔鍵士
その立ち位置は異世界の扉の番人である

ワシは神の力を使う
星の国、月の国に仕えておった
それぞれ星、月の魔力をエネルギーに変換し
均衡を保っておった

その力を王族が補充する時に
異世界へ行く必要があり
その扉の開閉をしていた

ワシも歳で魔力が失われつつある時に
失敗で異世界に吸い込まれてしまった
その後は戻れず、王国がどうなったかわからん
均衡は崩れるほうにいくだろう

魔鍵士を復活させてくれ。扉を任せた。

永磨「ってことは、じーちゃんは異世界人?
   俺はその孫か。この文献はどこで?」
源「元祈祷師に会ってきた。
  お前達が見た祈祷師の多分先代だ。
  そいつが持っていた」
永磨「じーちゃんの仲間?だったのかな」
源「魔鍵士は祈祷師の派生だ。
  お前のじいさんが異世界に落ちた時
  なんとか帰還しようと
  こっちの世界側で祈祷師を訪ねたらしい」

 「結局どんどん衰える魔力を考え、
  戻るのを諦めて余生を過ごしたみたいだ。
  そして信頼できた祈祷師に文献を渡した」

 「これで永磨はほぼ知りたいことが見えた。
  次は水凪だ」

源「知り合いの海賊と会って来た。
  近々ちょうどいい航海ルートを行くから、
  ついでに乗せてくれるそうだぞ」
水凪「ホントですか!?
   忍者もまさかコンタクト取れたとか?」
源「あぁ。置き手紙をバラマキまくって
  気付いてもらえた。
  水凪の生存を伝えて、
  待ち合わせ場所と日時を
  すり合わせできた」
水凪「凄い!名情報屋!」
永磨「前進だな。
   さて、有出羅寺院に
   みんなで行かないか?」   12-2

・・・
源「どうだ?開けれるか?」

サッパリピーマンワケワカメ・・・

ブオーーーン!!

源「マジだなこりゃ」
永磨「前回よりは慣れたみたいだ」

永磨「俺はこの辺のキリがついたら、
   ここから異世界に行こうと思う」
源「そうだな。お前は向こうで
  やるべきことがきっとある」
永磨「だな。俺は本来向こう側の人間で、
   戻るのが正しい」

  「俺が行ったら、
   この扉は向こう側から封印する」

  「都市伝説で無駄に騒がれるような物だ。
   放置しても良からぬことしか
   起きんだろう」
水凪「ちょっと顔だけひょこっと
   出してみたい気もしますがw
   やっぱり異世界行来なんて
   きっと良くないですしね」
永磨「あぁ。きっと何かが崩れる」

永磨「こういうのを見つけたら
   俺がどんどん潰す。
   俺が絶対開けさせはしないさ」
                 12-3

・・・

永磨「おっさん達、世話になったな。
   異世界へ行くよ」
源「あぁ、達者でな。
  またいつでも遊びに来い
  ってわけにはいかんか」
水凪「寂しくなりますね。
   頑張ってください永磨さん」

・・・茶屋

悠里「にゃー!
   永磨さん引っ越しちゃうんですか!
   寂しい」
永磨「悠里ちゃん、ありがとう。
   また会えるよ」

  「みんなありがとうな」

  「穂世店長、麗蘭副店長。
   お世話になりました」

いざ、異世界へ

2023/9/12